日本はメンタルヘルスの問題を精神医療にばかり丸投げし過ぎ | メンタルヘルスを考える不動産屋

薬が効かないメンタル不調にはお手上げ状態~ひとりで営む広告代理店

これから発表される「2024年版厚生労働白書」の概要が判明したとのことで、それによると、健康にとって最もリスクとなる要因を「精神的なストレス」と答えた人の割合が、20年前と比べ約3倍に増えたのだそうです。

〇「精神的ストレス」20年で3倍 健康へのリスク要因 厚労白書

また、『メンタルクリニックが「治らない患者」であふれ返る深刻な理由』という興味深い記事もありました。

日本の精神医療というのは、「薬一辺倒」なので、薬が効かない「不安障害」や「適応障害」「依存症」「トラウマ」「PTSD」「強迫性障害」「身体症状症」あるいは子どもの「発達障害」などにはお手上げだのだと、記事には書いてあります。

私も長年、メンタルクリニックに縁があって、2018年にはうつ病とパニック障害の悪化で15日間の入院を経験。それ以降も月に一度の通院は欠かさない身なので、それはよく理解できます。

精神科のお医者さんではなくても解決できることは多い~~ひとりで営む広告代理店

ずばり私は、日本はメンタルヘルスの問題を、お医者さんに丸投げし過ぎなのだと思います。たとえば、仕事やキャリア形成でつまづいて、精神を病んでしまっている人はかなり多いでしょう。こんな私の肌感覚だと、ほとんどがそうだと言っても過言ではない気さえします。

精神科のお医者さんは多くの場合、キャリアカウンセリングやコンサルが仕事ではありません。そうであるにもかかわらず、その“患者さん”に必要なのは精神医療ではなく、適切なキャリアカウンセリングやキャリアコンサルであるというケースは物凄くたくさんあるのではと推察します。

適切なキャリアカウンセリングやコンサルがあれば、薬で治す(薬が効く)症状にまで悪化することはほとんどないのに、結果的には「精神科のお医者さんの専門分野に達するまで悪化するのを待つ」ようなことになっているのが現状ではないでしょうか。

ストレスチェックで良くない結果出たら、すぐに精神医療ではなく、その症状の発生源を突き止めて、その専門家につなぐことが必要なのではないでしょうか。

私は自分の経験からも、精神を病む第一歩は「仕事とお金」の問題だと考えています。これは少々、乱暴な言い方なのを承知の上ですが、必要なだけお金を得られれば治るうつ病もあるのではないかと思うのです。

もちろん、精神を病む原因は仕事とお金だけではありませんが、国(厚生労働省さん等)もストレスチェックの結果からすぐに精神医療ということではなく、キャリアコンサルタントやファイナンシャルプランナー、事と次第によっては法律家へつなぐというようなことが日本で当たり前になるような取り組みを考えていただけないものでしょうか。

そうすれば、精神科のお医者さんの負担も減るし、うつ病やパニック障害などにまで悪化しなくて済む人が増えると考えます。

具体的にはそういう当事者たちが無料や安価で、キャリアコンサルタントやファイナンシャルプランナーのサービスを受けられるよう、予算を付けていただくなどといったことです。

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