「HSPって人口のたった2割しかいないの?」と感じる理由~東村山の不動産会社
エレイン・N・アーロン博士が発見したHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)が、概念として社会に知られてきたことで、自身の生きづらさが可視化されて少し楽になったように感じるという人もいると思います。
敏感過ぎる気質を持った人、先天的に感受性が鋭い人のことを指すHSP。どの国にも一定の割合でHSPは存在し、およそ人口の2割いると言われます。
HSPを自認する私にすれば、本当にたった2割しかいないのかという気もしますが、マイノリティーであることには違いありません。
私が「たった2割しか」と感じる理由の一つには、「誰だってつらいのをがまんしてがんばっているのだ!」と社会から洗脳され、言い聞かされてきたことが効いているのかもしれません。
心理的なダメージを数値化することは難しいかもしれませんが、それが可能だとしたらHSPは「こっちは“この程度”のことでも、ショックのレベルが違うのだ!」と周囲を黙らせることもできるのでしょうか。
矛盾した相反する特性~東村山の不動産会社
たとえば、会社で同僚が上司から叱られている場面を目撃して、自分のことのようにつらい気持ちになったり、一度にたくさんのことを要求されるとパニックになったり。他社からのフィードバックに落ち込んだりといった人はHSP、あるいはその気質がある可能性が高いのではないでしょうか。
HSP自体は病気ではないので、医者に診断してもらう必要はありませんが、自分に合わない環境に居続けたり、嫌なことをがまんし続けたりしていると、心身を病むリスクは非当事者よりも高いと思われます。
HSPにもいろんなタイプがあるようで、HSS型というのは外向的な性格なのにビビりであるなどのように、矛盾した相反する特性を持ったHSPのことをいいます。
私自身が典型的なHSS型HSPなのでよくわかりますが、このタイプは周囲からは活発で精力的な人だと思われやすいのですが、言うほど自分自身は満たされていません。度胸がいい、肝が据わっているというふうにも見られがちですが、開き直ったら「矢でも鉄砲でも持ってこい!」となるだけで、良くも悪くも繊細。いつも葛藤に苛まれているのです。
HSS型HSPは好奇心が旺盛で、ここぞというときの集中力はあるのですが、調子に乗って過活動になることは禁物です。おそらく、HSS型HSPはこう生きるべきという正しい答えはなくて、自分で試行錯誤しながらたどり着き、それもまたブラッシュアップし続けるということなのではないでしょうか。
【参考図書】
エレイン・N・アーロン『敏感すぎる私の活かし方 高感度から才能を引き出す発想術』(パンローリング)
時田ひさ子『かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方』(あさ出版)
阿部浩一『きまじめでやさしい弱者のための「独立・起業」読本』(クロスメディアパブリッシング/インプレス)